28日、エドゥアルド・レイテ氏が噂されていた社会民主党(PSD)への移籍を断り、民主社会党(PSDB)に残留すると宣言した。同氏は同時にリオ・グランデ・ド・スル州知事の辞任も発表。同党とウニオン、民主運動(MDB)との3党連合の大統領候補を目指すと見られている 。28、29日付現地紙、サイトが報じている。
レイテ氏は昨年11月に行われたPSDBの党内選挙でジョアン・ドリア・サンパウロ州知事に敗れた。レイテ氏はこのとき、敗戦を認めたものの、大統領選でのドリア氏支持を拒否。その一方で、セントロン政党のPSDのジルベルト・カサビ党首がレイテ氏を高く評価。大統領候補として迎えようとしていた。
だがレイテ氏はそれを断った。レイテ氏は28日の記者会見で、残留の理由を「党内選挙のためでなく、党のために残った」とし、「(PSDBが目指していた)この国の政界のもう一つの選択肢を作るという初心を全うしたい」と語った。
ただ、残留はしてもリオ・グランデ・ド・スル州の知事は辞任する意向で、4月2日をもって知事を退くことも明らかにした。知事職には副知事のロドルフォ・ヴィエイラ・ジュニオル氏が昇格する。
4月2日は選挙出馬のための公職辞任の締切日なので、レイテ氏が何らかの選挙に出馬することを意味する。レイテ氏は何の選挙に出馬するかは明かさなかったが、PSDBとウニオン、MDBの3党連立による大統領候補を目指すことが有力視されている。
一部報道では既に、PSDBの2014年の大統領候補だったアエシオ・ネーヴェス氏とMDBの重鎮のテメル前大統領がレイテ氏を3党連立の大統領候補にするべく動いていることも報じられている。それは現在の候補のドリア氏が世論調査で2%ほどの支持と、低調なためだ。
ドリア氏は28日、レイテ氏の残留を「正しい選択だと思う」と語ったが、レイテ氏が大統領選を狙うという噂に関しては、「党内選挙は有効であり、一度決まったことに反する行為はゴウピ(クーデター)だ」として警戒している。