1日のブラジルではドル安がさらに進み、午前中に4・70レアルを割り込む事態が起きた。1日付現地サイトが報じている。
ドルは3月31日に前日比で0・57%下がり、4・7592レアルを記録した。31日は、1カ月間で7・7%、四半期では2009年以来となる14・63%下がった。
だが、1日はこれがさらに急落。一時は4・6894レアルとなり、2020年3月30日に記録した4・445レアル以来の安値となっていた。
3月はブラジルでは2月の工業生産がパンデミック前の水準には戻りきらない0・7%の低成長に終わった上、ユーロが7・5%のインフレを起こし、中国の工業生産が過去2年で最低の数字に終わり、米国が石油戦略備蓄(SPR)を過去最大量放出するなど、ドルが変動しやすい条件が揃っていた。
1日のドルの終値はさらに下がり、4・66レアルとなった。
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