無料法律相談、デイサービス再開=援協福祉部、4日から

左から岡本弁護士、古藤弁護士、長尾福祉部長とモンテイロ弁護士
左から岡本弁護士、古藤弁護士、長尾福祉部長とモンテイロ弁護士

 サンパウロ日伯援護協会(援協)福祉部は、コロナ禍により2年間休止していた無料法律相談とデイサービス(通所介護)活動を4月4日からサンパウロ市リベルダーデ区の援協本部ビル3階(住所:Rua Fagundes、121)にて再開する。案内のため、長尾マリウザ春美福祉部部長、古藤ウイルソン忠志弁護士らが編集部を訪れた。

 無料法律相談は援協で約20年間続けられており、高齢日系人らの資産相続に関する相談や離婚、家庭内暴力に関する相談など幅広い分野に対応してきた。古藤弁護士は「日系人の家庭では、日伯間の法律の違いから相続問題が起きやすく、また親子間の文化的な価値観の違いから様々な家庭問題が起こる。自身が亡くなった後のことについて悩みを抱える高齢者の方も多く、そうした方はぜひ一度相談にきてほしい」と呼びかけた。
 無料法律相談は月、木、金曜日の週3回行われる。予約不可で先着順での対応となる。相談と対応機関への案内は無料だが、書類作成などの作業は別途費用がかかるので注意。
 各曜日の担当者と時間は次の通り。▼月曜日:マリア・ド・ソコーホ・モンテイロ弁護士、午後1時半から午後3時まで。ポルトガル語のみ対応。▼木曜日:岡本・グロリア・アキコ弁護士、午前8時半から午前11時まで。ポルトガル語のみ対応。▼金曜日:古藤ウイルソン忠志、午前9時から午前11時まで。日本、ポルトガル両語対応。

デイサービス徐々に再開

 再開されるデイサービスは編み物、かぎ針、刺繍、英語、日本語、中華文化、美術歴史教室、ヨガ、健康体操、シニアダンス。各活動は週に1度行われ、60歳以上なら無条件で参加できるが、事前申し込みが必要。参加には1人1活動までの制限があるので注意。
 なお、各活動には中止前からの参加者を優先的に参加させており、現在参加枠が空いているのは、美術歴史教室とシニアダンスのみのため注意。各活動の実施日時等は援協福祉部(電話:11・3274・6518)から確認すること。5月にはその他活動も再開予定。
 また、月に一度の頻度で栄養士や医師による食事・健康・長寿、痴呆症予防、転倒防止などに関するオンライン講演も実施する。すでにサクラ中矢食品の専門家によるオンライン料理教室が実施されている。
 活動再開にあたり、援協福祉部は中止前に各活動に参加していた人へ再登録手続きの呼びかけを行っている。再登録を行わないと各活動への参加は出来なくなっているので注意が必要。新規の活動参加希望者は希望活動への申し込みを行い、参加枠に空きが出るまで待機となる。

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