ノロエステ日本語普及会(中場マサ子会長)は3月20日、第61回定期総会をサンパウロ州アラサツーバ市のアラサツーバ日伯文化協会会館で行い、傘下日本語学校7校の関係者約30人が出席した。
総会参加者によれば、同普及会には05年時点では15校が参加していたが、現在参加しているのはアラサツーバ、ミランドーポリス、弓場農場、第1アリアンサ、第2アリアンサ、第3アリアンサ(休止)、リンスの7校で、プロミッソンやグアララペスなどは最近活動を停止したという。
開会に先立ち、同地での日本語普及に尽力した先亡者に1分間の黙祷がささげられた。
挨拶に立ったノロエステ連合日伯協会の本田秀人会長は「22年は活動再開の年。一緒に頑張りましょう」と呼びかけた。白石一資名誉会長も「モデル校では一時生徒が減って困っていたが、幼稚部を作ってから子どもが増えて、現在では120人になったと聞く。先生方はこの2年間、オンライン授業でがんばってくれた。明暗は出てきてしまうものだが、日本語教育が末永く続くことを願います」と述べた。
中場会長は、20年1月にリンス日本語学校で林間学校を実施したのを最後に、コロナ禍によって活動が2年間停滞したことを振り返り、「今年から行事を再び始めたい。子どもたち同士が自由に日本語を話せる場を設けたい」と述べた。
2年間総会が開催されていなかったため、会計報告では20年度分の報告が行われた。収入は1万1600レアル、支出は7284レ、本年3月20日時点の残高は1万893レと報告され、その場で承認された。年会費は変わらず200レで維持された。
本田連合会長から「普及会にはCNPJ(法人用税務登記番号)がなく、寄付金のやりとりをする際に会計処理の問題が発生しやすい。CNPJを持つ連合が普及会に代わり寄付金の窓口になるが、いっそのこと普及会は連合の一部門になったらいいのでは」との提案があり、次回持ち越し議案とされた。
本年度の行事としては高学年林間学校(アラサツーバ日本語学校)、お話発表、一日林間学校を予定している。
理事会選挙も行われ、現在の役員が22/23年度も続けることで承認された。