訪日時コロナ・バッキは要注意=どんな場合に自宅待機が必要か?

新型コロナのワクチン接種の様子(Myke Sena/MS)
新型コロナのワクチン接種の様子(Myke Sena/MS)

 読者から「コロナ・バッキは日本では認められていない。追加接種でファイザーも打ったのに、日本では自宅待機しろといわれた。サンパウロ州の高齢者の大半はコロナ・バッキなのに、具体的にはどうなっているか教えて欲しい」との電話があり、在サンパウロ総領事館に詳しい説明を求めたところ、以下のような説明があった。近日中に訪日予定がある人は、次のような注意が必要だ。
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 (1)ブラジルから日本に入国する場合、日本が有効と認めるワクチンを3回接種していることの証明を提示できる方には、入国後の隔離や自宅待機は求めません。このルールが適用できるかどうかについては、1回目と2回目にどのワクチンを接種し、さらに、3回目にどのワクチンを接種しているかが関係します。
 (2)ブラジルの場合、特に早期にワクチン接種をされたサンパウロ州在住の高齢者の方におかれては、ワクチン接種の1回目、2回目にコロナ・バッキを接種された方が多いですが、コロナ・バッキは日本では有効なワクチンとして承認されていないので、有効なワクチンの接種回数としてカウントできません。そのため、ブラジルで、3回目に日本が追加接種として有効と認めるファイザー製やモデルナ製のワクチンを接種していても、日本の制度上は1回接種を行ったのみとカウントされ、3回目の接種を完了したとは見なされません。
 この場合、入国後は、原則7日間の自宅等待機が求められます。ただし、その場合でも、入国後3日目以降に自主的に受けた検査の結果が陰性であり、その結果を入国者健康確認センターに届け出て確認が完了した場合、その後の自宅等待機を行う必要はありません。
 (3)なお、ブラジルで、1回目にヤンセン製を接種している方で、2回目に追加接種としてファイザー製又はモデルナ製ワクチンの接種を完了している方は、日本が有効と認めるワクチンを3回接種した方と同様のルールが適用されます。2回目に追加接種として、その他のワクチン(例:ヤンセン、アストラゼネカ、コロナ・バッキ)を接種した場合は、上記(2)と同様、原則7日間の自宅待機等が求められ、入国後3日目以降に自主的に受けた検査の結果が陰性であり、その結果を入国者健康確認センターに届け出て確認が完了した場合、その後の自宅等待機を行う必要はありません。

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