朝蔭発行所による月刊俳句誌『朝蔭509(3月)号』が3月1日に発刊された。
『雑詠寿和(すわ)選』では、「秋出水バイアとミナスは水びたし(サンパウロ州・秋田誠)」「川べりのファベーラ危うき雨季が来る(サンパウロ市・丸山和子)」「土砂崩れ命失う大出水(サンパウロ市・赤嶺八重子)」「秋出水死者三十人出るニュース」など昨今多発する自然災害を連想する句が多くみられた。
寿和代表による句評や、各地11句会からの投句を紹介する『句会だより』も掲載。俳句作品のほかに、小松八景さんによる『俳諧の歴史(5)』や藤田克椰さんの『芋粥』、坪内稔典さんの『柿』などの随筆も掲載されている。今年の誌上虚子忌の兼題発表も行われた。
『朝蔭』に関する問い合わせは佐藤さん(電話:11・2981・7817)まで。