圧巻のアマゾン大自然=サルガド写真展、開催中

写真に見入る来場者
写真に見入る来場者
川の流れを表現した会場
川の流れを表現した会場

 ブラジル出身の世界的写真家セバスチャン・サルガド氏の写真展『アマゾニア』が2月15日から7月31日まで、サンパウロ市アグア・ブランカ区のSESCポンペイア(Rua Clélia, 93)で開催中だ。
 同展ではサルガド氏の夫人のレリア・ワニック・サルガド氏がキュレーターを務め、サルガド氏が7年間にわたってアマゾン地域で撮影した劇的な大自然の風景と先住民の生活文化等の写真約200点を展示している。多様な生物を育むアマゾンの未来、先住民の保護と、地球にとって不可欠な生態系保全の緊急性について「見て、聞いて、考えてもらうため」に開催したという。
 会場は薄暗い照明で、低く響く打楽器音と水流音が流れており、天井から吊り下げられている大伸ばしの大自然の写真群が、まるで本当のアマゾン地域に自ら足を踏み入れたかのような錯覚を起こさせる。会場奥側は実際の川の流れを再現した空間になっており、視覚的、聴覚的に楽しむことができる。
 サルガド氏が7年に及ぶ撮影活動で捉えた壮大な自然の風景の数々はまさに圧巻。うっそうとしたアマゾンの熱帯雨林に激しく降るスコール、そこにかかる二重の虹の写真などは、思わず大自然の中で人間の存在がいかにちっぽけなものなのかを考えさせられてしまった。
 入場無料だが、ワクチン接種証明書と写真付き身分証明書の提示が必要で、会場内はマスクの使用が推奨されている。
 開場時間は、火曜日~土曜日午前10半~午後9時(入場は午後7時半まで)。日曜・祝日は、午前10時半~午後6時(入場は午後4時半まで)。月曜休館。

 

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