サンパウロ州海岸部のサントス市で会社仲間で賭けた宝くじ「メガ・セナ」が大当たりし、44人の百万長者が生まれたが、当選者の情報の一部が漏れ、社内でケンカまで起きたと3、4日付G1サイトなどが報じた。
2日夜、抽選が行われた第2468回メガ・セナの当選者がサントス市から出たというニュースは瞬く間に知れ渡り、3日には、44人が百万長者になったとか、当選者は仕事を辞めて悠々自適の生活に入るだろうと考えた人達が職を求めて会社の前に列を成したというニュースも流れた。
今回の当選番号は、22、35、41、42、53、57の六つで、賞金は1億2260万レアル(約33億6300万円)。サントス港で操業している輸送関連の会社員ら44人が278万6981・17レアル(約7400万円)ずつを受け取る事になった。
当選者の一人は、名前は出さない事を条件に2日の昼過ぎに賭けた事がわかる券を見せているし、「当たった!」と大喜びしてSNSに投稿した人もいる。
内緒にしておきたかった人の中にはフェイスブックやインスタグラムのアカウントを閉じた人もいた。だが、賭けに参加しなかった従業員の一部が当選者達の情報を漏らし、混乱を招いた。
メガ・セナへの参加は任意で、希望者は誰でも参加できるようになっていたため、当選者は清掃担当者や冷蔵部門の技術者、役員など、全部門にまたがっている。各々が払った金額は17・18レアル(約451円)だ。
他方、賭けに参加しなかった従業員の中には、「参加していたら、私も賞金をもらえたのに」と泣き続ける人も出るなど、会社の中ではかなりの混乱が起きたという。
その混乱に輪をかけたのが、賭けに参加できたのに参加しなかった人達が当選者のプロフィールや電話番号を漏らした事が明らかになった事だ。当選者の一部は見も知らぬ人からの電話を受けたりしており、これらの人達と情報を漏らした人達との間でのケンカまで起きた上、情報漏えい者を訴えると言い出した人もいるという。
サンパウロ州海岸部は幸運を呼ぶのか、3月19日には、モンガグア市で9469万936・18レアルを当てた人が出ており、わずか2週間で2億レアル以上の賞金が払いだされた事になる。
今回のメガ・セナでは、五つの番号を当てた267人が3万4158・18レアル、四つの番号を当てた2万734人が628・38レアルを受け取る事になっている。
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