サンパウロ日伯援護協会(援協、税田パウロ清七会長)の3月定例役員会が3月24日、サンパウロ市リベルダーデ区の援協ビル5階会議室で行われ、対面(12人)とオンライン(6人)合わせて18人の役員、理事が出席。国際協力機構(JICA)の施設等整備助成金交付事業によって行われている傘下8施設の増改築工事の進捗報告などが行われた。
JICAの助成を受けて行われている傘下8施設の増改築工事は、4~5月中の完了を見込んでおり、同時期に増改築完成・お披露目式も行う予定。サンパウロ市パルケ・ノボムンド区の自閉症児療育施設「PIPA」の本部ビル建設工事はすでに完了し、本部ビル内に篤志家で援協評議員補佐の内村俊一氏と、PIPA発足のきっかけとなった日常生活療法専門家の三枝(さえぐさ)たか子氏の名前を冠することが決定した。
PIPA本部ビルの室名に関しては園田副会長から、「毎月1万レアルの寄付を行っている三井物産財団と武蔵野東学園の名前も入れたほうが良い」と提案があり、援協では先方に確認した上で検討実施していく考えだ。
前園マルセリーノ事務局長による事務局報告では、新型コロナウイルス流行が落ち着いたことなどから、日伯友好病院、サンミゲル・アルカンジョ病院の2月の診察数が減少したことが説明された。また、コロナ禍により2020年3月から中断されている巡回診療については、今後どのように行っていくかを検討中だという。
地区組織委員会では園田昭憲副会長が、会員の増減推移を説明。1月に4447人いた会員は2月に新規入会が86人、退会が16人で、計4517人(正会員416人、賛助会員4101人)に増加した。
小田セルジオ理事による会計報告では、2月は139万8498レアルの赤字を発表。傘下の日伯友好病院は別会計のため、その収支情報は同会計報告に含まれていない。
次回援協定期総会と定期評議員会は4月30日に予定されている。