ブラジル日本都道府県人会連合会(県連、市川利雄会長)の定期総会が3月31日、サンパウロ市ビラ・マリアーナ区の三重県人会館で行われ、役員改選では市川会長の2期目続投が決定した。市川会長は、「この2年のコロナ禍でほとんどの行事が出来なかったので、今年の日本祭りを成功させるためにも皆で頑張っていきたい」と続投の意気込みを表した。
総会には、各県人会代表者30人(うち、2人は委任参加)が出席。先亡者への黙とう、市川会長の挨拶に続き、山形県人会の佐藤マリオ会長を議長に選出した。
その後、2021年度の事業報告が行われ、コロナ禍で対面でのイベントが縮小された中、1月に新年会、2月に天皇誕生日祝賀会、6月に移民祭、12月に対面での忘年会を感染防止対策を徹底した上で2年ぶりに行ったことが報告された。
21年度会計報告では、一般収入90万615・85レアル、前年度繰越金46万2025・81レ、プロアッキ(国家文化支援プログラム)による補助金25万レを合わせた161万2641・66レを総収入として計上。一般支出は65万8785・96レ、前受金300・80レを差し引いた95万3554・90レを次期繰越金とし、収支共に承認された。
22年度事業案では、3月に実施される予定だった「第52回移民のふるさと巡り」を6月に再延期すること、7月に第23回日本祭りを3年ぶりに開催することなどを発表。日本祭りについては、谷口ジョゼ眞一郎実行委員長が開催までわずか100数日しかない中で各委員会が分担して全力で取り組んでいく必要性を強調した。
また、谷口実行委員は、同祭の場所が19年度に比べて3分の2程度の規模に縮小され、現時点で6、7県の県人会が婦人部の高齢化等を理由に不参加を表明していること、福祉団体等を含めて約50団体が参加すること、今回初めての試みとして同祭期間中、過去の日本祭りのエピソードをオンライン上で公開する「ハイブリット方式」を導入して行うことを説明した。
22年度の予算案については、前年度繰越金、一般会計50万9980レ、第23回日本祭りでの収益15万レを見込んだ計161万3534・36レの収入を計上。支出は一般会計33万7196レで、その内、27万レは第24回日本祭り賃貸料であることが説明され、承認された。
役員改選では、事前に提出された唯一のシャッパ(立候補者連記名簿)により、市川会長の2期目続投が決定した。監査役は出席者の投票により、決められた。
市川会長は「2期目の続投を決めたのは、この2年間はパンデミックで日本祭りをはじめ、イベントがほとんど出来ていない状況だったから。日本祭りが成功しないと県連だけでなく、日系社会全体に迷惑をかけることになる。コロナ禍で先が読めないが、皆で頑張って結果を出していかないといけない」と決意を新たにした。
新役員と監査役は次の通り(敬称略)。
会長=市川利雄。副会長=谷口ジョゼ、大町アルフレッド、西山実、高良律正、長屋充良、磯白田ネウザ、鈴木ジルベルト。会計=山下ルイス、吉広ロベルト、大沼宣信。書記=川崎エレナ、吉田章則。監査役=片山アルナルド、山田康夫、佐藤マリオ。補充監査=清原健児、関エリザベス。