《サンパウロ市》武装集団が人質とり籠城=銃撃戦で犯人の1人死亡

 12日夜、サンパウロ市北部で武装した集団が企業に侵入後、人質をとって立てこもる事件が発生、軍警との銃撃戦で1人が死亡した。13日付現地紙、サイトが報じている。
 事件発生は12日22時30分頃で、武装した12人(メディアによっては7人)の集団がヴィラ・マリア区にあるZtecテクノロジア・デ・メタイス社に侵入し、時価200万レアル相当の亜鉛を盗もうとした。
 犯人たちは従業員になりすまして侵入した後、会社の従業員たちを人質にとって立てこもった。人質の数は15人とも40人ともいわれている。彼らは外部への通報を避けるため、人質から携帯電話を没収した上で、目当ての品を物色し、持ち去ろうとした。
 だが、犯人たちがその場を立ち去ろうとした時には軍警がすでに待ち構えており、銃撃戦が起こった。犯人の1人は、銃弾を頭と胸に受けて即死。この時に近くの路上にいた路上生活者が流れ弾を受けて負傷した。
 軍警は犯人の内2人を逮捕したが、残りの犯人たちは逃走中だ。軍警によると、付近に停めてあった車2台が事件に関与していたと見られているが、会社に侵入したのが全員か、車の中で待機していたメンバーがいたかなどは不明だという。2台の内の1台は事件直後に現場近くで見つかったが、盗難車として被害届が出ていた。

最新記事