《サンパウロ市》大型ブロッコの開催中止=手続きの不順守を理由に

 サンパウロ市は14日、道のカーニバルの中でも大型のブロッコによる祭りである「ヴィヴァ・ア・ルア」を、開催承認基準に満たなかったことを理由に中止とした。南部イビラプエラで行われる予定だった。14日付現地サイトが報じている。
 今年のサンパウロ市カーニバルはオミクロン株の感染拡大で4月に延期されたが、新型コロナの感染状況好転で、5日にリカルド・ヌネス市長がブロッコの開催を認めていた。だが、承認の条件として「警備や医療、保健の充実」などをあげていた。
 ヴィヴァ・ア・ルアは23、24日に開催の予定で、主催者は「資金も十分にあり、インフラも整備されている」と主張し、開催に自信を持っていた。
 だがサンパウロ市は、主催者側が提出した必要書類の不備や治安計画の曖昧さ、期限不順守などを理由に開催許可を出さなかった。市役所は特に、主催者が開催30日前が期限の市税の支払いを怠ったことなどを問題視している。主催者側はこれらを否定し、「開催させないために手続き上の理由をつけているだけ」と反論している。
 このフェスティバルには、エルバ・ラマーリョやシコ・セーザルなどの有名歌手やオーケストラ・ヴォアドーラなどのブロッコの参加が予定されていた。
 主催者側は参加する50のブロッコは小規模で、大通り封鎖や大規模な人出はないとして、祭りを決行する意向を示している。

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