およそ10年ぶりにサンパウロ市近郊のエンブー・ダス・アルテス市の日曜市に行く機会を得た。各種飲食関係の店をはじめ、市名「アルテス(ARTES、芸術の意)」の名前通り、絵画や手作り芸術品の出店が目立つ。今月10日に行ったのだが、コロナ禍の影響もあってか、人出はサンパウロ市リベルダーデ区の日曜市と比べると「今ひとつ」という印象だった。
そんな街中を歩いていて目に付いたのが、ブラジル人青年が着ていたTシャツの背中に日本語で書かれた「厳しい時代」の文字(写真)。その文字を見ながら、ロシアによるウクライナ侵攻や、収まりそうで収まらないコロナ禍などの現状が頭の中をめぐり、「確かに厳しい時代ですな」と妙に納得したコラム子だった。(松)