【パラー州トメアスー発】健康食品として有名なアマゾンフルーツ「アサイー」。トメアスー総合農業協同組合(CAMTA)では、2019年から取引を始めたサンパウロ州のスーパーマーケット「サッコロン」へのアサイー商品の出荷量が、2トンから30トンに増加するなど、近年需要の高まりを見せている。
アサイーの生産は、パラー州で年に約150万トン、国内総生産の94%が行われている。
アサイーはもともと川辺のバルゼア(湿地帯)に群生している野生の植物だが、トメアスー地方では灌漑設備を整備してテーラフィルメ(高台)での栽培を行っている。同地での、アサイー栽培面積は3500ヘクタールにも及ぶ。
アサイー栽培を行うトメアスー日系農家では、森との共生を図るアグロ・フォレストリー栽培を取り入れているところも多い。
CAMTAは今年、ブラジルで最も人気のあるリオのサッカーチーム「フラメンゴ」と協同し、アサイーアイス「フラメンゴ」を新開発した。同商品は、リオ・デ・ジャネイロやブラジリア等の町で販売されているが、サンパウロでは販売されていない。
CAMTAでは、アサイーとマラクジャーやクプアスー、タペレバーなどのトロピカルフルーツを組み合わせたアイス「レジッチモ」も販売し、好調な売れ行きを記録しているという。サンパウロ市では、リベルダーデ区のフルーツ製品店「Kenko Jusu Comércio de Sucos e Bebidas」(Rua dos Estudantes 25)で購入することができる。