サンパウロ市とブロッコが20日に「道のカーニバル」に関する話し合いを行ったが、6月16~17日に全てのブロッコが参加したカーニバルをとの市の提案に対し、ブロッコ側が結論を出さないまま会合が終わり、21~24日はフェスタという形で集まる事を決めたブロッコもあると20日付G1サイト、オ・ヴァロール・サイトなどが報じた。
ブロッコと呼ばれるサンバ集団が道路を練り歩く「道のカーニバル」は、カーニバルの前後に市内各地で繰り広げられるが、今年は新型コロナの感染状況悪化のため、2~3月の「道のカーニバル」は中止する事が1月に決まった。
サンパウロ市は、市北部のサンボードロモで行うエスコーラ・デ・サンバによるパレード(デスフィーレ)を今月の21~24日に行う事を決めていたが、道のカーニバルに関する話し合いは折り合いがつかないまま、20日を迎えた。
市役所はこの日、6月16~17日に全てのブロッコが参加する形の道のカーニバルを開催する事を提案したが、ブロッコ側はどれだけのブロッコが参加するかは不明として、各ブロッコに持ち帰って話し合う事になった。この時点で、少なくとも20~24日の道のカーニバル開催は見送られる事になった。
だが、サンボードロモでのパレードと並行して21~24日に道のカーニバルをと考えていたブロッコの中には、どうしても今週、集まりたいと考える人達がおり、路上に出る日を伏せたまま、集まったり、パーティ会場などを借りて、フェスタという名前で集まったりする計画を立てているところもあるという。
例えば、アカデミコス・ド・バイショ・アウグスタはノヴォ・ヴァレ・ド・アニャンガバウーで24日14~22時に、バンガラフメンガとタラド・ニ・ヴォセは、モオッカのコンプレクソ・テンポで30日にプレゼンテーションを行う。アカデミコスの集まりは無料だが、バンガラフメンガとタラドのプレゼンテーションは有料だという。
また、ブロッコ・ミニョクイーンズは、モエマ区にある民間の会場で21~23日にフェスタを行うとアナウンスしている。こちらも有料だ。
州の司法支援局は12日、21~24日に行われる道のカーニバルに関し、文化活動は憲法でも認められた基本的な権利だから、市警備隊や軍警による強権的な取り締まりは行わないようにという要請を出しているが、市役所側は公的なイベントで無用に権力を行使した事はないとし、要請内容に首を傾げた。市保安局は、個人と集団の権利を守ると共に、市民の安全を保障するための対応を行うと語っている。
なお、21~24日にフェスタを行うブロッコと日時、会場などの情報はサイト(https://g1.globo.com/sp/sao-paulo/carnaval/2022/noticia/2022/04/20/prefeitura-de-sp-propoe-a-blocos-de-rua-um-novo-carnaval-fora-de-epoca-entre-16-e-17-de-julho.ghtml)などに掲載されている。