22日夜より2夜連続で、リオ市サプカイのサンボードロモでスペシャル・グループによるカーニバルのデスフィーレ(パレード)が行われている。各エスコーラのテーマ(エンレド)をかいつまんで紹介する。
2020年以来、2年ぶりの開催となるデスフィーレへの出演順は、22日夜からがインペラトリス、マンゲイラ、サルゲイロ、サンクレメンテ、ヴィラドウロ、ベイジャ・フロール。23日夜からがパライゾ・ド・トゥイウチ、ポルテラ、モシダーデ、ウニドス・ダ・チジュッカ、グランデ・リオ、ヴィラ・イザベルとなる。
リオ市のエスコーラきっての人気と実力を誇るマンゲイラは二番手で登場。同エスコーラ創立者の一人で伝説的サンバ作曲家かつ歌手のカルトーラを中心に、コロナ禍での2年間の思いを込めたものとなった。マンゲイラと並ぶ伝統エスコーラのサルゲイロは、「抵抗」と銘打ち、伯国の黒人の差別との戦いを描いた。
マルクス・フェレイラとタルシジオ・ザノンという、まだ30代の若き演出家の才能が爆発し、前回大会で23年ぶりの優勝を飾って注目されたヴィラドウロは、「これほどの喜びに耐えられる悲しみはない」とのエンレドで午前2時から出演予定。この日の最後を飾る歴代最多優勝のベイジャ・フロールは、同エスコーラの伝説的な女王や旗手などを迎えて、黒人の人生を表現する。出番は午前3時からの予定だ。
2日目の幕を開けるパライゾ・ド・トゥイウチは、これまで数々の優勝を勝ち取ってきた伝説のカルナヴァレスコ、パウロ・バロスが演出を手がける。人で山車を作ったり、人を宙に飛ばしたりなど奇抜で前衛的な演出を繰り出してきた彼が今回は何をしでかすか。22時の登場だ。
古豪ポルテラは、サルゲイロの演出を長年務めてきたラジェ夫婦をカルナヴァレスコに迎え、アフリカの宗教で重要とされる伝説の木「バオバー」を題材としたパレードを行う。23時からの出演となる。
長年、スペシャル・グループの中位から下位だったが、前大会で一気に準優勝に飛躍したグランデ・リオは、今回も新進カルナヴァレスコのレオナルド・ボラが演出を手掛けている。エンレドは「エシューの七つの鍵」で、悲願の初優勝を目指す。午前2時から登場の予定だ。
最後を飾るヴィラ・イザベルは、サンバ界の大御所のマルチーニョ・ダ・ヴィラに捧げたエンレドで9年ぶりの優勝を狙う。マルチーニョの飛び入りがあるかも気になるところだ。
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