ブラジルでは太陽光発電への取り組みが積極的に進められており、2021年は発電能力が約5・7ギガワット(GW)増し、世界で4番目の成長率を記録したと24日付エスタード紙などが報じた。
国際再生可能エネルギー機関(Irene)とブラジル太陽光発電協会(ABSOLAR)のデータを基にマッピングしたポルタル・ソラールによると、全国接続システム(SIN)にもつながっている大型発電所や屋根や庭先などに太陽光パネルを設置して発電を行っている家庭などの小口発電所の発電量は、昨年だけで5・7GW増えたという。
この数字は、中国の52・9GW、米国の19・9GW、インドの10・3GWに次ぎ、世界で4番目に多かった。昨年末時点の太陽光発電量は13・6GWで、世界では13番目だった。
また、ABSOLARは先週、国内の太陽光発電量が15GWを超えたと発表している。この内の4・97GWは大型発電所によるもので、ブラジル全体の発電量の2・6%に相当する。残りの10・03GWは、一般家庭や民間のビルなどに設置されたパネルを使ったもので、両者を合わせた発電量は発電源別に見て5番目を占めるまでに至っている。
ABSOLARによると、2012年以降に生じた太陽光発電のための累積投資額は785億レアルに達している。内260億レアルは大型発電所関連の投資で、ミニ及びマイクロ太陽光発電には524億レアルが投じられた。
ABSOLARによると、太陽光発電関連部門で創出された雇用は45万人以上で、二酸化炭素ガス換算で2080万トン分の温室効果ガス排出を回避してきたという。