JICA横浜=海外移住資料館がリニューアル=日系社会の今と昔をわかりやすく

関係者によるテープカット(提供写真)
関係者によるテープカット(提供写真)

 昨年12月から改修工事を行っていたJICA横浜の海外移住資料館(中根卓館長)が26日、リニューアルオープンした。同資料館は、北中南米への日本人移住の歴史と日系人の暮らしを紹介するため2002年に開館。今年、20周年を迎えた。
 同資料館は今回のリニューアルで、(1)移住者を含む日系コミュニティの過去と現在の姿を分かりやすく伝えること(2)これからの多文化共生に向けたヒントを展示(3)幅広い層に理解される展示を目指すこと、の3点を基本方針にしている。
 (1)では、第2次世界大戦中の強制収容や「勝ち負け抗争」等に関する展示内容を充実させ、今日の各国日系社会や日本と海外の絆を紹介するコーナーも新設。(2)では、群馬県大泉町、静岡県浜松市、横浜市鶴見区の展示や、国内外で活躍する日系人のインタビュー映像等から、今後の社会をどう形成していくかを考慮するきっかけを目指す。(3)では、トリックアートや3面映像シアター等の体験型展示を充実させ、展示解説には英語や点字ブロックをはじめ、触察案内図や音声ガイドも導入。希望者には事前申込で、英語、ポルトガル語、スペイン語の解説を無料で受けることも出来るという。
 同館では2002年の開館以来、延べ60万人の来場者があったとし、「これからも日系人や日系社会について情報発信を行っていきたい」と意気込みを表している。
 前日の25日には、関係者らによるテープカットも行われた。
 同資料館は火~日曜日10~18時まで開館。入館料無料。詳細、問い合わせは同館ホームページ(https://www.jica.go.jp/jomm/index.html)から。

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