《ブラジル》カーニバルでグランデ・リオ初優勝=サンパウロはマンシャ・ヴェルデ

初優勝したグランデ・リオ(Gabriel Monteiro/Riotur)

 26日、サンパウロとリオのカーニバルのスペシャル・グループのデスフィーレ(パレード)の結果発表(アプラソン)が行われ、サンパウロではマンシャ・ヴェルデ、リオではグランデ・リオが優勝を飾った。26、27日付現地紙、サイトが報じている。
 サッカー・クラブ、パルメイラスのエスコーラとして知られるマンシャは今回、「水の惑星」と銘打ち、水の重要性をテーマにしたパレードを披露。透明感のある鮮やかな青色で彩られた水の女神の大型山車や衣装などの芸術的な美しさ、テーマとなる話の進め方のうまさなどが評価され、2019年の大会に次ぐ通算2度目の優勝につながった。
 同エスコーラのパウロ・セルダン会長は、「山車に故障は出たが、即座に軌道修正することができ、時間に遅れを出さずに済んだ」とその勝因を語っている。
 2位はモシダーデ・アレグレ、3位にインペリオ・ダ・カーザ・ヴェルデ、4位にトム・マイオール、5位にヴィラ・マリア、6位にアギア・デ・オウロが入った。他方、13位のコロラド・ド・ブラスと14位のヴァイ・ヴァイは2部降格となった。史上最多の15回優勝を誇るヴァイ・ヴァイは2020年に2部に落ち、今年再昇格したが、再び降格となった。
 一方、リオでは、人間界と精神世界をつなぐメッセンジャー「エシュー」を描いた神秘的な世界観のグランデ・リオが悲願の初優勝を果たした。カルナヴァレスコの一人、ガブリエル・ハダジは、「グランデ・リオは93年に1部に再浮上した時にもエシューを描いた。それ以来2部落ちがないんだ」と、エンレド(テーマ)の縁起のよさを語った。打楽器隊の女王を務めて話題となった人気女優のパオラ・オリヴェイラは、ドラマの収録を中断してグランデ・リオの優勝を喜んだ。
 2位はベイジャ・フロール、3位はヴィラドウロ、4位はヴィラ・イザベル、5位はポルテーラ、6位はサルゲイロだった。
 サンパウロ市、リオの上位6チームは、29日(サンパウロ市)、30日(リオ)のチャンピオン・パレードに出演する。

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