《ブラジル》航空便の手荷物が無料に?=下院が修正動議の形で承認

 下院が26日、航空便利用時の規制を緩和するための暫定令(MP)の審議を行い、手荷物を無料化する修正動議を承認したと26、27日付現地紙、サイトが報じた。
 下院が承認したのは、昨年12月に連邦政府が出し、民間航空監督庁(Anac)も適用済みのMPに関する修正動議で、国内便は23キロ、国際便では30キロまでの手荷物1個を無料で扱う事を定めている。この修正動議は連邦政府の意向に反しているが、賛成273、反対148で承認。実際に適用されるには上院でも承認される必要がある。
 航空便搭乗時に預ける手荷物は2016年に、取り扱い料金の徴収が認められている。
 料金徴収が始まったのは、航空会社が手荷物料金を徴収する代わりに航空料金を値下げすると約束したからだ。だが実際には目に見える形の料金値下げは行われておらず、それを不服とする議員が料金徴収を禁ずる修正動議を提出、承認した。
 Gol、Azul、Latamの航空会社3社は3~4月に手荷物料金を値上げしたばかりで、反発も予想される。
 Gol社は5日に、国内便の1個目の料金を80レアルから95レアル、国際便は100レアルから199レアルに値上げした。それ以上の荷物の料金は国内、国際便共、250レアルと650レアルのままだ。
 Latam社は3月14日以降、国内便の1個目の料金を65レアルから75レアルに値上げ、追加手荷物料金は160レアルのままだ。Azulは3月7日に国内便の手荷物料金を80レアルから90レアルに引き上げたが、追加料金は250レアルのまま。両社とも国際便の手荷物料金は据え置いている。

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