ブラジル日本文化福祉協会(文協、石川レナト会長)は3日、聖州サンロッケ市の文協国士館公園(旧名称サンロッケ国士舘大学センター)にて、「未来への桜プロジェクト」の記念植樹式を行った。
同プロジェクトでは寄付金を募り、2028年の日本移民120周年に向けて、現在400本の敷地内の桜を1千本にまで増やし、新規建築物を造営、既存建築物の改修を行う。
植樹式には、文協関係者並びにサンロッケ市のルイス・アメリコ・リザ・ジュニア観光経済レジャー局長が参加。山下譲二文協評議員会長は「桜は日本の心です。日系人子弟には満開の桜から日本人の心を感じてもらい、強いアイデンティティ(自己意識)を築き上げてもらいたい」と語った。
アメリコ局長は「官公庁でも民間企業でも重要なのは次世代に思いを受け継いでいくこと。日系社会の方々はその受け継ぎを大切にしている。次世代への伝承は、種を植え、日々手入れをし、花が咲いて実がなる木の成長によく似ています。未来への桜プロジェクトを通じて、日系社会だけでなく、ブラジル社会全体へ良い影響が広がることを期待しています」と述べた。
玉那覇グラジエラ文協青年部部長は「文協では高齢世代と若年世代の交流を図っています。今後も未来への桜プロジェクトの様な両世代間の交流を促進する計画を実施していきますので、多くの人に参加してもらいたいです」と呼びかけた。