蘭展会場に一歩足を踏み入れると、濃厚な花のにおいに包まれた――季節柄、胡蝶蘭からカトレア、シンビジウム、デンファレなどがずらりと並ぶ。パンデミック後初のサンパウロ蘭協会(AOSP、森本ルシア会長)の蘭展が、29日(金)から5月1日(日)までサンパウロ市のブラジル日本文化福祉協会ビル文化スペースにて開催されている。
入り口はガルボン・ブエノ街596番。入場無料。最後の蘭展は19年9月だったので、2年半ぶりの開催となる。サンパウロ市100キロ圏内の蘭愛好家が約1千株の蘭を出展。海岸山脈原生の非常に珍しい原種から艶やかな交配種まで様々な蘭が持ち寄られた。
即売会も行われ、展示会で気に入った品種の蘭を買うことが出来る。10レアルから高級種まで各種そろっており、母の日(5月8日)に向けたプレゼントとしても喜ばれそうだ。
同協会の岡部賢治さんは「珍しい蘭が手ごろな値段で手に入ると、いつも好評。以前はわざわざ北伯から飛行機で駆けつける人もいました」と振り返る。
29日と30日は午前9時から19時、1日だけ18時まで。3日とも育て方を教える無料講習会が10時、14時、16時から開催される。問い合わせは電話(11・3207・5703)まで。