6月祭り(フェスタ・ジュニーナ)の時期などはバロンと呼ばれる気球をあげる人が増えるが、サンパウロ州では1~4月だけで48人がバロンをあげて逮捕され、罰金は400万レアルに達したと2日付現地サイトが報じた。
紙を張り合わせたりして作るバロンは庶民の楽しみの一つでもある。だが底の部分にいれた燃料に火をつけてあげた際、燃料が燃え尽きる前に落下して火災を起こしたり、航空機の航行を妨害するなど、様々な問題を引き起こすため、法律で禁止されている。
サンパウロ州では、航空機やヘリコプターが発見したバロンを犯罪行為として記録。今年はカーニバルの日程が変更された事もあり、4月の件数が例年以上となった。
今年は、バロンをあげた人物の逮捕や罰金徴収の他、サンパウロ大都市圏内の製造工場3カ所の封鎖も行われた。1~4月の罰金最高額は、不法製造で摘発されたイタペヴィの工場への368万レアルだ。昨年の最高額は、ジュケリー公園の53%を焼失させたバロン関連の764・4万レアルだった。バロンを作ったり売ったり人や、バロンを運んで飛ばした人への罰金は最低で1万レアルだ。
グアルーリョス市ではここ1週間で大きな火災が2件起きたが、その一つはバロン落下直後に出火したとされており、警察が調査している。