サンパウロ日伯援護協会(援協、税田パウロ清七会長)は4月28日、定例役員会をサンパウロ市リベルダーデ区の援協ビル5階会議室で開催した。
小田セルジオ第1会計理事による3月会計報告では、国際協力機構(JICA)の助成金により、日伯友好病院を除く収益が436万6449レアルだったことが発表された。
事務局報告では前園マルセリーノ事務局長が、援協傘下4ホームの入居者が少ないことについて、コロナ禍と各施設改修工事のため、あえて少なくしていたと説明。パンデミックが緩和していることで、今後各施設の入居者を少しずつ増やしていくとし、援協の扶助率が高い各ホームも改善される見込みであると報告した。
また、約2年間中断されている巡回診療は、各地の日本人会等からの要請もあるとし、5月下旬頃から再開する予定だという。
4月30日の評議員会・総会に向けた2021年度事業報告書と決算書の審議・承認が行われた後、奄美デイサービスセンター建設について、現在サンパウロ市側に許可を申請している段階であることが報告された。
地区組織委員会の園田昭憲委員長は、JICA助成金によるリベルダーデ医療センターへの新型医療機器等の導入で、同センターでのトモグラフィー(断層撮影装置)検査料金を割引するプロモーションを行っていることを説明。基本的に、コンベニオ(医療保険)を払っていない会員や各県人会会員等を対象に特別料金表を適用し、550レアルから295レアル(簡易検査は250レアル)に値下げしているという。
また、同委員長はコロナ禍で過去2年間実施されていない、60歳以上を対象とした「移民の日(6月18日)」と「老人の日(10月1日)」の年2回の無料検診を今年から再開することを提案し、承認された。
リベルダーデ医療センターでのトモグラフィー検査割引と無料検診に関する問い合わせは、同センター(電話11・3274・6500)まで。