ブラジルのニュースで2~3日、103歳で現役の正規労働者の男性の話と、医師の診断を受けた際、121歳である事が確認され、世界一長寿の可能性がある女性の話が流れた。
ミナス州南部在住の「ヴォ・ベルナルド」(ベルナルド爺さん)こと、ジョゼ・ベルナルド・ダ・シルヴァさんは、6月に104歳になる。妻や13人の子供の内6人には先立たれたが、毎朝6時に起きてカフェを作り、朝食をとると近くのスーパーに働きに行く。2009年から今の職場にいるというベルナルドさんは、10歳の時に働き始めた。店主によると、彼は国内最高齢で現役の正規労働者だという。
バイア州在住のマリア・ゴメス・ドス・レイスさんは、具合が悪くなり、同居している孫が呼んだ救急車で病院に搬送された際、1900年6月生まれである事が確認され、世界一の長寿者かもしれないと騒がれている。
ブラジルの最高齢者は、2月に121歳の誕生日を迎えたゴイアス州在住のアンドレリノ・ヴィエイラ・ダ・シルヴァさんとされていた。シルヴァさんは1901年2月生まれなので、6月に122歳となるレイスさんは少なくともブラジルの最高齢者となる。
3日夜(日本時間では4日朝)のNHKの番組では、100歳以上の人を「センチナリアン」と呼び、長寿に関する研究が進んでいるという話が出ていた。110歳以上の人は「スーパーセンチナリアン」と呼ばれ、超長寿者には共通の遺伝子的特徴があるとも語られていた。
不老長寿は昔から多くの人達の望みだったが、母の胎内で亡くなる子供や生まれた時から数年しか生きられないと言われる子供もいる事などを考えると、長寿は与えられるものという思いも強い。1世紀以上生きてきたセンチナリアンの方々に心からの拍手を贈りつつ、「今」という時を精一杯生きたいと思わされたひと時だった。(み)