絶版したブラジル移民関係書籍をデジタル化し、インターネットを通じて自由に閲覧できるようにしたアーカイブサイト「ブラジル移民文庫」の運営者醍醐麻沙夫さん(87歳)が、運営後継者を探している。
ブラジル移民文庫は2008年にブラジル移民100周年記念協会が主催事業として立ち上げた。協会解散後は、同協会でプロジェクトマネジャーを務めた醍醐さんが石田勉、大西通郎さんらの協力を得て、運営を行ってきた。
醍醐さんは作家としてブラジルに関する著作を多数執筆し、小説を通じて日本とブラジルとの相互理解を促進してきた。ブラジル移民文庫の運営について「普通ならとっくに引退しているような年齢ですが、移民文庫は先人たちの努力の結晶であり、続けることが後に続く私たちの仕事だと思って続けてきました」と語る。
ブラジル移民文庫では、160冊の絶版図書が公開されており、醍醐さんのもとには日本やアメリカの研究者から「探していた図書が見つかった」との感謝のメールがこれまで多く届いているという。
運営後継者には、サーバーの管理やサイトを検索結果の上位に表示させる「SEO対策」の取り組みを行える人物が望ましい。詳細問い合わせは醍醐さん(メール:daigomasao@hotmail.com)まで連絡を。
▼ブラジル移民文庫(http://www.brasiliminbunko.com.br/iminbunko.capa.htm)▼ポルトガル語版移民文庫(http://www.imigrantesjaponeses.com.br/acervo.htm)。