街角ちょっと見=イペランジアホーム=趣向凝らした日本庭園

イペランジアホームに新造された日本庭園
イペランジアホームに新造された日本庭園

 国際協力機構(JICA)助成による設備増改築工事で、スザノ・イペランジアホーム内に新造された日本庭園。枯山水に敷かれた鮮やかな白砂と、武家屋敷を思わせる白塗りの塀と瓦が日本情緒を漂わせている。庭園を見て心を落ち着けるのも一興だが、その回りが砂利を敷いた遊歩道になっているため、入居者や訪問者が散歩を楽しむこともできる。
 この日本庭園造園事業を企画し、企画実現の中心になったのが三島セルジオ施設長だ。三島施設長が「日本の資料やインターネットを参考に、見様見真似で造った」と言う様に、庭園には様々な趣向が取り入れられている。
 枯山水の中央部分に置かれた大石は元々、ホーム内に20年以上前からあったもの。高さ1メートルほどの黒松はリベルダーデ医療センターから運んだという。
 白塗りの塀に施された木窓の一部は手で回転させることができ、入居者の体力増進にも一役買っている。
 庭園奥側に設置された円形花壇は日本地図を見立てており、有志から寄贈されたベゴニア、バラ、ハイビスカス等の花々が咲き誇っている。
 三島施設長は「以前は古い倉庫だったのですが、今回のJICAさんの助成で、日本庭園を造ることができ、毎朝散歩する入居者の皆様からも喜ばれています」と笑顔を見せる。
 今年3月のダリア祭りはコロナ禍の影響で残念ながら中止となったが、9月のイペー祭が無事、開催される折にはぜひ、皆様にも足を運んでいただきたいものだ。(松)

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