援協・福祉援協=定期評議員会、総会を実施=JICA助成は総額5500万レに

評議員会と総会の様子
評議員会と総会の様子

 サンパウロ日伯援護協会(援協)と日伯福祉援護協会(福祉援協)(税田パウロ清七会長)は、定期評議員会と定期総会を4月30日、サンパウロ市リベルダーデ区の援協ビル5階神内ホールで開催した。2021年度事業・決算報告の討議と承認並びに、22年度事業計画・予算の承認が行われ、21年度は「JICA施設等整備助成金交付事業」により日本政府から約5500万レアルの資金援助があり、援協では各傘下施設の増改築整備と新機材の導入等を実施したことが報告された。

 午前中に行われた福祉援協の評議員会と総会では、21年度事業報告として各高齢者ホームで感染対策を強化した上で行われた活動やイベント再開の様子が報告された。
 21年度決算報告では、資産合計が271万7983レアル。売上総利益2170万1856レ、営業費用合計2096万5025レで、金融損益合計(1万970レ)を加えた74万7801レが当期純利益として計上。事業報告とともに承認された。
 22年度設備投資計画案では、福祉部とスザノ・イペランジアホーム、サントス厚生ホーム、カンポス・さくらホーム、あけぼのホームの4高齢者施設、今年から活動予定の奄美デイサービスセンターを含めて1277万3千レを計上。22年度予算案は、3236万2千レが承認された。
 午後から行われた援協の評議員会と総会では、21年度事業報告として日伯友好病院でのコロナ後遺症外来診療所開設、同病院福祉部による基礎食料品・衛生用品の寄付キャンペーンや、リベルダーデ医療センターでの患者の安全対策訓練等が発表された。
 21年度決算報告では、資産合計9億9379万2646レ。売上総利益2億7871万937レ、営業費用合計1億4786万2868レで、金融損益合計(2629万7022レ)を加えた1億5714万5091レが当期純利益として計上。事業報告とともに承認された。
 援協の22年度設備投資計画案では、リベルダーデ医療センター、会員課を含む本部、巡回診療班、PIPA(自閉症児療育施設)、サンミゲルアルカンジョ病院、日伯友好病院を含めて1億5493万4千レを計上。22年度予算案は、6億7687万7千レが承認された。
 援協と福祉援協の評議員会と総会を通じて菊地義治評議員会長は、1959年に創立された援協が日本政府や日系社会等の協力によって今日まで発展してきたことに謝辞を述べた。
 税田会長もコロナ禍中のJICAを通じた日本政府からの助成金により、援協傘下の4医療施設と4ホームの増改築工事が実施できたことに感謝の気持ちを表していた。

 

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