【パラグアイ・ビジネス・ニュース４月２３日号】パラグアイ中央銀行（ＢＣＰ）によると、パラグアイの年間インフレ率は３月に１０年以上ぶりに２桁台の１０・１％に達し、同時に経済活動も停滞し、昨年の３月から成長していない。これらの状況から、パラグアイ経済は景気の停滞とインフレが同時に起こるスタグフレーションに陥っているとエコノミストのＤ・コレア氏は述べた。４月５日付現地紙などが報じた。
財務省の前副大臣は、当国の経済状況を評価する際に、非常に低い成長または経済の停滞と物価の上昇が混合するスタグフレーションについて述べた。
コレア氏は７８０ＡＭラジオにて、「経済政策を決定する際には細心の注意を払う必要があり、理想は公および民間の投資を推進し続け、信頼を築くことである」と警告した。同氏は、インフレはそれほど長くは続かないが、少なくとも今年と来年は継続すると述べた。
エコノミストは、「財務省の財源は非常に複雑な状況にあるため、予算をより厳格に管理すべきだ。公共部門の支出を増やすとリスクを伴う可能性がある」と述べた。
一方、コレア氏は、インフレは地域的な観点からだけでなく、国際的にも懸念されている問題であることを強調した。実際にインフレはこの地域のすべての経済に影響を及ぼしていると話した。
「今日、直接的な影響を及ぼしている外的要因と、価格を引き上げるという圧力が家計や人々のふところに影響を与える内的要因がある」と述べた。
また、インフレは購買力の観点から、給与に対してなされる割引であると付け加えた。「スーパーマーケットや市場に行くと、１０万や２０万Ｇｓで購入できる買い物はどんどん減っていることがわかる」と同氏はいう。
エコノミストは、数年前から私たちはすでに安定した比較的低いインフレに慣れてきたと述べた。「ブラジルも同じ状況にあり、ウルグアイも２桁近くである。米国やヨーロッパも石油の影響を同じように受けている。エネルギーは人々の生活の質にとって非常に重要な課題であることを忘れてはならない」と述べている。（出典＝ＰＢＮサイトhttp://pybiznews.wix.com/paraguay-biz-news）
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