桑名良輔在サンパウロ総領事が４月２１～２３日、サンパウロ州マリリア市を訪問した。２１～２２日は、同市で行われた日系イベント「マリリア・ジャパンフェス」に参加し、２３日は同市各所をブラジル日本文化福祉協会（文協）の石川レナト会長、元連邦下院議員飯星ヴァルテル氏と共に巡り、地元関係者と親睦を深めた。
マリリア市は広島県東広島市と大阪府泉佐野市の姉妹都市関係にあり、１９５８年には、三笠宮同妃両殿下がご訪問され、２０１８年には眞子さまが訪問された。
２３日の各所訪問では初めに、ヒデハル・オカガワ調剤薬局を訪れた。同調剤薬局では、姉妹都市の東広島市や日本政府から寄贈された機材が活用されている様子を見学。その後、マリリア日系文化体育協会を訪れ、同協会ソフトボールチームメンバーらと交流。近く行われる大会へ向けて応援の言葉を贈った。同協会敷地内にある日本移民記念館も訪れた。
敷地面積５３２万平方メートルを誇るマリリア大学も訪問し、同大学牧場管理責任者のジューリオ・セルヴァ氏が、研究室や実験牧場、病院、動物病院を案内した。
マリリア大学側から姉妹都市である東広島市の広島大学と学術交流をより深めたいとの希望を伝えられると、桑名総領事は「積極的に協力していきたい」と述べた。
その後、マリリア日系文化体育協会との食事会が行われ、挨拶に立った桑名総領事は「マリリア市の日系文化の存在感の強さと、世界にも珍しい共存社会が実現されている様子に感動しました」と述べ、同協会の青年たちに向け「皆さんの活動にとても感謝しています。この調和と統合を維持し、さらに発展させてください」と述べた。
食事会では協会関係者で歌手のアリッセさんがサンバ曲「Não deixa o samba morrer」を披露。アリッセさんの呼びかけで、桑名総領事も同曲を共に歌い、参加者とサンバダンスを踊るなどし、親交を深めた。
