サンパウロ市リベルダーデ区のブラジル日本文化福祉協会(文協)ビル7、8、9階にあるブラジル日本移民史料館が改修によって綺麗になり、毎週水曜日が無料デーということで、今月4日、久方ぶりに同史料館を見学してきた。
確かに全体的に綺麗に改修され、7階入口付近には「日本の歴史」と称して鎧兜(よろいかぶと)、日本刀や浮世絵なども展示され、非日系人来場者が熱心に見入っていたのが印象的だった。また、ブラジル日本移民の歴史も年代ごとに写真および映像付きで説明があり、以前よりも見やすくなったと感じた。
そうした中で一つ気になったのが、8階にある初代文協会長の故・山本喜誉司(きよし)氏の銅像。確か以前は2階の貴賓室に置かれ、トレードマークの黒縁(くろぶち)メガネが付けられていたと思うが、現在の銅像にはメガネが無かった。そのため、最初にその銅像を見た時は山本喜誉司像であることが瞬時には分からず、銅像下のアルファベットの文字を見て、「ああ、誰かと思たら山本喜誉司像やったんか」と納得した次第。銅像に近づいてよく見ると側頭部には、以前はメガネが取り付けてあったとみられるキズがあった。
現在、同史料館は9階部分が改修工事中で、今年6月下旬にはリニューアル・オープンする予定とか。今、流行り(?)の「バーチャル史料館」では、9階部分は画家・田中慎二さん(故人)の展示絵画がインターネット上で見られる。
同史料館の開館日時は、火曜~日曜午後1時から午後5時。月曜休館。入場料は大人16レアル。学生、5~11歳の子供、60歳以上は8レアル。水曜は入場無料。
バーチャル史料館のホームページサイトは次の通り。(松)
バーチャル史料館