コロナ禍の影響で過去2年はオンライン等での実施しかできなかった6月18日の「ブラジル日本移民の日」の「開拓先亡者追悼大法要」が、今年は3年ぶりの対面形式でサンパウロ市リベルダーデ区のブラジル日本文化福祉協会(文協)大講堂で開催される。「ブラジル日本移民114周年記念開拓先亡者追悼大法要」をはじめとする「移民の日」関連行事の予定について、文協の中島エドワルド事務局長に話を聞いた。
中島事務局長によると、2020年と21年はコロナ禍のため、ブラジル仏教連合会、文協、ブラジル日本都道府県人会連合会(県連)が共催して、オンラインによる記念法要を行った。
今年の6月18日は、午前10時半からイビラプエラ公園内の開拓先亡者慰霊碑前で追悼法要を執り行った後、午後2時から文協大講堂でも記念法要を実施する。ただ、従来までサンパウロ市セントロ区のサン・ゴンサーロ教会で行っていた追悼ミサは、日伯司牧協会の都合等により、今年も開催しないという。
中島事務局長は「この2年、せっかくオンラインでの法要を行ってきたので、今年も対面での再開とともに当日の法要の動画をライブ配信し、その後に編集した動画をオンライン上に掲載する予定です」と語る。
ちなみに、20年、21年に配信したオンライン法要の動画にはそれぞれ当日は約1000人のオンライン出席者があったほか、編集後の動画には今月16日現在で20年が約7800人、21年が5200人の累計視聴者数が確認されているそうだ。
また、55回を迎えるコロニア芸能祭も今年は6月25、26両日に3年ぶりに再開される。松本ギリェルメ芸能委員長によると、2日間で約60の演目が予定されている。
さらに、従来はコロニア芸能祭の初日に行われていた白寿者表彰は今年、慰霊法要翌日の6月19日午前10時から文協大講堂で実施され、40人の該当者が出席する予定だ。過去2年(20年、21年)の白寿者該当者には文協側が郵送で記念品を贈っており、該当者の家族から送られた本人の写真を文協のホームページサイトに掲載したという。
そのほか、昨年はドライブスルー方式で実施したサンロッケ市の文協国士舘公園での桜祭りは今年、7月2日、3日、9日、10日の2週末にわたって開催される。桜祭り当日は文協から往復バスがでる。バス代は往復で50レアル。予約は事務局(11・3208・1755、matsuri@bunkyo.org.br)まで連絡を。
5年前に約400本だった同公園内の桜の樹は現在、2倍の800本まで増植。さらに、9月のブラジル独立200周年を記念してさらに200本、計1千本を目標に植樹するキャンペーンを実施中だ。同キャンペーンは、1本1千レアルで桜の苗木を販売し、苗木が成長するまでの10年間を文協が管理義務を負うもの。9月末をめどに植樹式が行われる予定だ。