ADESC(農協婦人部連合会、飯田西村ミリアン会長)主催、一般財団法人「家の光協会」後援の第14回児童絵画ワークショップが、21日午前9時から正午までサンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会館で開かれた。同イベントはコロナ禍で過去2年間は中止を余儀なくされ、今回3年ぶりの開催となった。サンパウロ州各地の日本語学校から集まった約80人の生徒たちは、久しぶりの他校生との対面交流イベントを楽しんだ。
絵画ワークショップに参加したのは、ピラール・ド・スール、ヴァルジェン・グランデ、タボン・ダ・セーラ、ツクルビー、サウーデ、タツイ、こいのぼり学園など各日本語学校の6歳から16歳までの生徒約80人とその父兄、日本語教師など。
開会のあいさつで飯田会長は「このワークショップも今年で14回目を迎えましたが、コロナでこの2年間は中止となり、今年はようやく再開することができてとても嬉しい」と述べた。
例年、絵画ワークショップは午前と午後に分けて実施されてきたが、今回は3年ぶりの対面実施いうことで、午前のみの開催となった。飯田会長によると、今回のワークショップは毎年6月末に申し込みが行われる「家の光世界児童絵画コンクール」の練習も兼ねているという。
サンパウロ市内のツクルビーとタボン・ダ・セーラで日本語を教えている教師歴30年の大野宏江さんは「コロナ前も毎年、生徒を連れてきていました。特に『家の光世界児童絵画コンクール』は日本に作品が行くので、生徒たちの励みになっています」と同イベントの意義を語る。
8歳から14歳の生徒7人を引率して会場に来ていたタボン・ダ・セーラ日本語学校の滝浪(たきなみ)美保校長も、「日本語学校は去年から再開し、日本語以外に太鼓やピアニカなどの演奏活動もやらせていますが、今日の絵画教室は生徒たちも本当に楽しみにしていました」と再開を喜んでいた。
会場では、画家の迫田綾子さんが年齢別に、壁に貼った画用紙に手本を描き、参加した生徒たちは手本を見ながら熱心に筆を動かしていた。
ADESCの飯田会長によると、同連合会の会員数は現在30代から90代約110人と幅があり、特に若手が増えているそうだ。今年の具体的な事業については検討中で、今後コロナ禍のおさまり具合を見ながら活動を増やしていく考えだ。