１カ月ほど前に知り合いの日本人男性から、「石川県人会館に行こうと思ったら、その同じ道沿いに『ＳＡＧＡ』と書いてある建物があったけど、あんな近い所に佐賀県人会館があったんだね」と言われた。「ハテ、佐賀県人会館は確かアクリマソン区のパンジア・カロジェラス街にあったはずだが」と思いつつ、改めて現場を確認に行った。
石川県人会館は、サンパウロ市パライゾ区トマス・カルバリャル街１８４番地にあり、地下鉄パライゾ駅から徒歩で５分ほどと近い。しかし、それ以上に近い同じ道沿いに、確かに「ＳＡＧＡ」とアルファベットで書かれた建物（Rua Tomas Carvalhal 92）があった。
建物の中へと入り、受付のブラジル人女性に「ここは何ですか」と聞いたところ、若者に人気のコンピュータ・ゲームやデジタルアート、アニメーションを学ぶための学校だった。
同校のホームページ（http://www.saga.art.br）によると２００１年１０月に設立され、「教育とテクノロジーを通じて若者の生活を変革し、ブラジルのデジタル市場を後押しする」とある。サンパウロ市内をはじめ、サルバドール、ブラジリア、ベロ・オリゾンテ、レシフェ、フロリアノーポリス、ポルトアレグレなどブラジル内に１６の拠点があり、対面式とオンラインの両学習コースで、「ゲーム、デジタルアート、アニメーションの教育と開発において世界的な基準となること」を目標に置いているという。
ちなみに、本物の佐賀県人会館の場所を知らない人のために、アクリマソン区のパンジア・カロジェラス街１０８番地にある会館の写真を撮影しにいったら、その外観にも「ＳＡＧＡ」とあり、「なるほど、これなら間違える人がいるのも頷ける」と妙に納得してしまった。（松）
