在サンパウロ総領事館広報文化班の池田泰久(いけだやすひさ)領事(38歳、静岡県出身)が6月1日に帰朝するにあたり、後任の菊池暁子(あきこ)副領事(東京都)と編集部を訪れた。
在サンパウロ総領事館での4年間を振り返り、最も印象に残っているのは、眞子内親王殿下(当時)がブラジル日本移民110周年を記念して来伯された際のことだという。
眞子さまご来伯時、池田領事は広報文化班員としてメディア対応にあたり、眞子さまの各地訪問にも随行した。
「眞子さまがノロエステ地方をご訪問された際、地元日系人やブラジル人市民の熱烈な歓迎に感動しました。マリリアの方たちからは特に強い歓迎の気持ちを感じました。またアラサツーバでは、先人が開拓した広大な大地を夕焼けが真っ赤に染め上げていく雄大な光景を目の当たりにして、それが今も心に強く残っています。2008年のブラジル日本移民100周年には研修記者として関わり、110周年にも領事として関われたことに感謝しています」と感慨深げに語った。
編集部を訪れた。
池田領事は2008年、ニッケイ新聞に研修記者として勤務。その後、民間企業に就職し、15年には在ポルトガル日本国大使館で外務省専門調査員を務めた。18年4月に外務省に入省し、同年6月にサンパウロ総領事館に赴任した。
後任の菊池副領事は在マナウス総領事館に13~15年に赴任、15~17年は在ポルトガル日本大使館、18〜20年は在クリチバ総領事館、その後一度東京に戻り、今回は在サンパウロ総領事館勤務になった。
菊池副領事は「ヨーロッパでは時折差別を受けたこともあったが、ブラジルではまったくない。これも日系社会のおかげ。移民の皆さまが頑張ってこられたおかげで私たちがこうして気持ちよく仕事できることに感謝しかありません」と語った。