サンパウロ日伯援護協会(援協)は、コロナ禍によって2年間休止していたデイサービス活動を4月から再開した。デイサービスでは、編み物や、シニアダンス、美術史の教室などが行われている。
コラム子が取材に訪れた日は英語教室が行われていた。教室には女性12人、男性2人の計14人が参加していた。年齢はいずれも70代が中心だ。グループ学習をしたり、わからないことがあれば積極的に手を挙げて先生に質問をしている。
コラム子はかつて日本語教師をしていたのだが、生徒は若者が中心だった。ふと、若者の生徒で授業の最中に「わからない」と手を挙げて質問するほどの積極性を持った子がどれだけいただろうかと思った。
取材前は「学びを続ける高齢者」だから偉いと思っていたが、「学ぶ」姿勢を持っていること自体が貴重なのだと気づいた。微笑ましく学びを続ける年配者の背中から多くの学びを得させてもらった。(ア)