《ブラジル》ペルナンブコ州=水害死者は107人に=1975年に並ぶ史上2位

ペルナンブコ州での水害の死者が107人に増えたと報じる1日付G1サイトの記事の一部

 【既報関連】5月23日からの雨によるペルナンブコ州での死者が107人に増え、同州で史上2位の悲しい記録とタイになった。
 1日付現地サイトによると、同州での死者数は、1日午後4時の段階で107人となった。この数は1975年に起きた大洪水での死者数と並ぶもので、同州での死者数の2位タイとなった。同州で最も多くの死者が出た自然災害は、1966年5月30日に起きた大洪水で、175人が死亡した。
 今回はまだ、行方不明者の捜索が続いており、死者が107人を上回る事は確実だ。不明者は1日朝の段階で11人とされていたから、現在も残る10人の捜索が続いているようだ。
 同州での雨はまだ続いており、土砂災害などで家屋を失い、避難所に身を寄せている人の数は、依然として6千人を超えている。 
 今回の水害では土砂災害による犠牲者が多いが、1966年と1975年の水害ではカピバリベ川の氾濫による大洪水で水死した人や、降雨時や避難生活中の心臓発作、汚水が原因で起きた感染症による死者が多かったという。
 北東部で被害が出ているのはペルナンブコ州だけではなく、5月31日にはパライバ州にも再度の大雨警報が出た。また、アラゴアス州などでも深刻な被害が出ている。
 なお、南部や南東部では寒冷前線の接近・通過で、強い雨が降るところも出ている。南部では1日も一部地域で零下を記録した。

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