ブラジル日本棋院は、コロナ禍が収まりつつある中、囲碁経験者および初心者への囲碁教室参加を呼び掛けている。
サンパウロ市ビラ・マリアーナ区にある同棋院(Rua Dr. Fabricio Vampre, 116)では現在、JICA青年海外協力隊員の再派遣で今年3月から8月末まで滞伯している棋士・嶋脇雄一郎さん(アマ六段、34歳、青森県出身)がブラジルでの囲碁普及を目的に指導を行っている。
案内に来社した村井修元理事長、小池庸夫(つねお)理事、嶋脇さんによると、現在の会員数は約60人でコロナ禍により、この2年間は大会等も中止を余儀なくされてきたという。以前は日本人1世中心だった会員も、日系人や非日系のブラジル人が増えており、コロナ禍の収まりとともに、囲碁教室開催による会員増加を見込んでいる。
また、今年は6月18、19両日に新碁戦「冬期囲碁大会」の開催も決定しており、10月の「イベロ・アメリカ」大会(ブエノスアイレス)、年末の「岩本薫(かおる)杯」も予定されているという。さらに、毎月第1、第3日曜日には希望者による月例リーグ戦も行っているそうだ。
一行は「囲碁は言葉が通じなくても、白と黒の石を碁盤に置くだけで出来ます。ルールは簡単ですが、奥が深いのも囲碁の味わい。初心者の方も大歓迎で、初回は無料です。興味がある方にはぜひ、会員になっていただきたい」と囲碁教室への参加を促している。
開館は、毎週火曜日から日曜日(正午~午後6時)で、月曜日は休館。詳細に関する問い合わせは同棋院(電話:11・5571・2847)まで。