南部からの強い寒気団の影響で、ブラジル全土が今週、今年1番の冷え込みとなる可能性ありと、6〜7日付現地サイトが報じている。
気象予報サイト「クリマテンポ」によると、この寒さは南部に到来した南極からの寒気団(南極おろし)によるものだ。この寒気団は9日には、リオ・グランデ・ド・スル州の東部と南部と山間部、サンタカタリーナ州とパラナ州の山間部といった南部の他、サンパウロ州内陸部やマット・グロッソ州の南西部、南マット・グロッソ州の北中部に及ぶという。
11日にはパラナ州南部やリオ・グランデ・ド・スル州北部で零度を割る可能性があることも指摘されている。雨を伴った寒気団は、南東部や中西部には南部ほどの影響を与えないと見られている。それでも、サンパウロ市では11日の最低気温が6度までさがることが予想されている。
さらに、通常は熱帯気候の北部や北東部でも気温が下がる見込みで、最低気温が13度まで下がると予想されている。
今年の秋は厳しい寒さが目立っている。リオ・グランデ・ド・スルやサンタカタリーナでは5月にも零下5度、体感温度では零下20度まで気温が落ちた。サンパウロ市でも5月に、1990年以来の寒さとなる、最低気温6・6度を記録していた。
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