ブラジル株式市場の主要なインデックスは、木曜日(9)の取引の最後の時間で損失を加速した。投資家は燃料、インフレデータと中央銀行の金融政策への影響のグローバルな圧力に注意する中、5セッション連続のダウンとなった。
国外では、米国連邦準備制度理事会(FRB)による利上げの方向性に影響を与える米国のインフレ率の発表を今週金曜日に控え、投資家は慎重な姿勢で臨んでいる。中国でも上海で新たなロックダウンが発生し、悲観的な見方からコモディティを圧迫した。
ウォール街では、投資家が金曜日(10日)の重要なインフレ報告を前に経済の健全性を懸念し、株式市場は後退した。投資家は、インフレがピークに達したのか、それとも連邦準備制度理事会が物価上昇を抑制するためにさらに積極的に行動する必要があるのかを見極めようとしている。
ダウ平均株価は1.94%下落し、32,271ポイントとなった。S&P500は2.38%減の4,017ポイント、ナスダックは2.75%減の11,754ポイントだった。
一方、ブラジルでは、5月の広義消費者物価指数(IPCA)は0.47%上昇し、予想を下回った。Ibovespaは107,067ポイントから108,510ポイントの間で推移した後、1.18%減の107,145ポイント。出来高は247億レアル。
中国情勢を受け、鉱業・鉄鋼セクターの株式はIbovespaのマイナスハイライトとなった。CSN(CSNA3)は6.55%の下落、最大の減少率となった。Ibovespaで大きな存在感を誇る鉱業会社ヴァーレ(VALE3)も負のハイライトとなり、3.38%下落した。
くわえて、マガジンルイザ(MGLU3)とアズール(AZUL4)もそれぞれ6.52%と5.34%下落し、最も下落率の大きい銘柄のひとつとなった。Azulをはじめとする観光産業に関連する企業の株価は、燃料価格の高騰によって圧迫されたと見られている。
ただし、ハプビダ(HAPV3)とスルメリカ(SULA11)の株価がそれぞれ2.98%と2.69%上昇し、エレトロブラス(ELET3;ELET6)の株価がそれぞれ2.14%と2.09%上昇し、プラスのハイライトとなった。HapvidaとSulAméricaの株価は、司法上級裁判所(STJ)が、医療保険は国家補助医療機関(ANS)のリストから外れた手続きをカバーする必要はないとの判決を下した後に上昇した。エ レトロブラスの株式は、国営企業の株式の新規募集の価格決定をきっかけに順次上昇した。
ドルは、4.86レアルと4.92レアルの間で推移した後、0.52%高の4.915レアルで取引を終えた。米国通貨の上昇は、世界的なインフレの高まりと世界経済の減速が懸念されるなかでのことだった。
アフターマーケットでは、17.07で、5月のIPCAが予想を大きく下回ったことから、金利先物が下落で動作した。DIF23, -0.85pp, at 13.38%, DIF25, -1.50pp, at 12.50%, DIF27, -0.99pp, at 12.48%, DIF29, -0.55pp, at 12.61% 。