サンパウロ州政府の福祉プログラム「ボン・プラット」が路上生活者向けに行っている無料での食事提供が12月末日まで延長される事になった、と7日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
ボン・プラットは低所得の人達も質や量が保証された食事が取れるようにとの目的で、2000年12月に始まった。現在は実店舗が63、移動店が17あって、朝食と夕食は0・50レアル、昼食は1レアル(約27円)で提供されている。
ボン・プラットでは2020年5月から、パンデミックによる非常事態期間中は州や市に登録してある路上生活者には無料で食事を提供する事にしたが、感染状況が落ち着いてきたため、今年の7月31日までとする意向だった。だが、州の裁判所が無料提供を継続するように命じた事を受け、年内は無料とする事を決めた。
同州政府によると、路上生活者への食事を無料にし始めて以来、既に180万食が無料で提供されたという。
ただし、週末や休日も開いているレストランは限られている。土曜日も開いているレストランは、サンパウロ市内が、ブラス、カンポス・エリゼウ、ラッパ、25デ・マルソ、サンマテウス、グアイアナーゼス、サンターナの7カ所。
それ以外はカンピーナス、サンジョゼ・ドス・カンポス、サントスⅠ―メルカード、タウバテ、バウルー、リオ・クラロ、カラピクイバ、フランカとなっている。サンパウロ市では日曜日も、前記7カ所中、サンターナを除く6カ所が営業している。