《ブラジル》サル痘感染者が3人に=サンパウロ州で2人目=リオ・グランデ・ド・スルでも

60カ所以上にできたという傷を見せる最初の感染者(11日付G1サイトの記事の一部)

 【既報関連】11~12日に国内で2人目、3人目となるサル痘感染者が確認されたと11~13日付現地紙、サイトが報じた。
 国内2人目の感染者はサンパウロ州ヴィニェド在住の29歳男性で、サンパウロ市在住で初の感染者(41歳男性)同様、ポルトガルとスペインへの旅行歴がある。発症は欧州にいた時で、スペインで受けた検査の結果は8日に帰国してから出た。サンパウロ州保健局が2人目の感染者確認と発表したのは9日で、自宅で療養中だ。
 3人目はポルトガル在住の51歳男性で、リオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレに帰国中に発症。5月19~23日に医療機関で診察を受け、5月27日から観察下に置かれていた。感染はサンパウロ市のアドルフォ・ルッツ研究所が解析したPCR検査によって確認された。同州保健局からの連絡を受け、保健省も12日夜、3人目の感染者確認と発表した。
 11日にはリオ州保健局もマカエ市で入院中の患者を擬似症例として観察中と発表したが、12日に出た検査結果は陰性だった。 
 9日に感染が確認された男性はまだ入院中だが、経過は順調で、病院内で仕事を行っているという。
 保健省は8日、観察中の擬似症患者はセアラー州、マット・グロッソ・ド・スル州、リオ・グランデ・ド・スル州、サンパウロ州で各1人、ロンドニア州とサンタカタリーナ州が各2人と発表していた。
 感染者が出たら、症状が消えるまで、患者に直接触れない、患者が使った物を共用しない、手指を消毒するといった注意が必要だ。
 サル症の主な症状は発熱、頭痛、筋肉痛、リンパ腺の腫れ、食欲不振、悪寒、発疹などだ。発疹は顔から始まり、体幹、胸、手のひら、足の裏などに広がる。

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