ミナス州カピトリオの峡谷に囲まれた観光地の湖で18日、観光ボートが転覆し、観光客2人が死亡するという事故が起きたと18、19日付現地サイトが報じた。
18日の事故は、エンジンが故障して動けなくなった観光ボートの乗客を救出するために別の観光ボートに乗客を乗り移らせている最中に起きた。
エンジンの故障が起きた観光ボートには14人の乗客が乗っていたが、身動きが取れなくなったために近くにいた観光ボートに救助を要請したところ、乗客10人を乗せたボートが要請に応じたが、乗客を乗り移らせる作業の最中に、重さに耐え切れなくなったボートが転覆したという。
この事故で、同州パラグアス市在住の女性1人とサンパウロ州グアルーリョス市在住の男性1人が溺れて、命を落とした。
湖での観光ボートの運航を管理する海軍と通報を受けた救急隊が対応にあたり、蘇生を試みたが、二人共、助からなかったという。海軍は事故が起きた状況を調査し、責任の所在などを確認するとの意向を表明している。
事故現場は今年の1月8日に、崖の一部が崩壊して複数の観光ボートを直撃し、乗客9人と操縦士が死亡した上、27人が負傷するという事故が起きた湖だ。
同州市警によると、崖の崩壊は風雨にさらされているため、自然にできたひびが次第に広がって起きたもので、人為的な事故ではないという報告書を提出。その後は、観光客を乗せたボートの運航も再開していた。