ブラジル日本文化福祉協会(文協、石川レナト会長)、ブラジル日本都道府県人会連合会(県連、市川利雄会長)、ブラジル仏教連合会(仏連、佐々木エドアルド良法会長)は「日本移民の日」の18日、サンパウロ市の文協ビル大講堂にて「開拓先亡者追悼大法要」を行った。法要には約350人が参加し、仏連の7宗派代表が読経を行った。
法要には桑名良輔在サンパウロ総領事、川村怜子JICAブラジル事務所次長、税田パウロ清七サンパウロ日伯援護協会会長らが出席。挨拶に立った佐々木会長は「開拓先亡者らは体一つで未知なる土地に挑みました。今日の日系社会は彼らの苦労と涙の上に成り立っています」と語り、参加者らとともに先亡者へ追悼を捧げた。
石川会長は、ブラジルで日系人が社会的な評価を受けているのは、開拓先亡者らの忍耐があったからと述べ「我々も開拓者らの忍耐に習い、努力を続けていく」と述べた。
桑名総領事は、日本がブラジル人から信頼されているのは、開拓者らの忍耐と努力のおかげと謝辞を述べ、「現在は若手日系人が団結して、社会的な貢献活動を行い、日伯の懸け橋となってくれています。日伯両国のため、総領事館としてさらに協力をしていきたい」と語った。
来場した川端眞理さん(55歳、群馬県)は「日系社会には今の日本より日本の文化が受け継がれているように感じます。私がおじいさんとおばあさんに教えてもらったことが社会の中で活きていて感動します」と語り、先亡者の遺徳を偲んだ。
法要の様子は、文協のYoutubeチャンネル(https://www.youtube.com/watch?v=PfAohSjK1PI)から視聴可能。