《ブラジル》サル痘感染確定者が8人に=最初の患者に退院許可

ウイルス感染の有無を確認するための検査キット(Dado Ruvic)

 【既報関連】保健省が20日、国内で8人目となるサル痘患者が確認されたとの報告を受けたと同日付現地サイトが報じた。
 8人目の患者はリオ州マリカー在住の25歳の男性で、国外への旅行歴はないが、外国人との接触はあったという。感染確認はオズワルド・クルス財団の研究所で行われ、合併症などの発生もなく、病状は安定している。現在は国立感染学研究所と州ならびに市の保健局の観察下に置かれている。
 また、7人目の患者は17日にリオ・グランデ・ド・スル州で確認された。患者は34歳の男性で、欧州への旅行歴があった。この患者も合併症などはなく、病状も安定している。現在は自宅隔離中で、州と市の保健局の観察下にある。 
 これにより、これまでに確認された感染者は、サンパウロ州4人、リオ・グランデ・ド・スル州とリオ州各2人となった。全国には観察中の擬似症患者も9人いる。
 他方、20日には、国内で最初に感染が確認された、サンパウロ市在住で41歳の男性患者に退院許可が出た。この患者にはポルトガルとスペインへの旅行歴があり、5月末に発症し、6日にエミリオ・リバス感染症研究所に入院。感染が確認されたのは9日だった。男性の母親も男性と一緒に旅行したが、発症はしていない。
 他方、男性の予後はよく、20日の朝、退院許可が出た。ただ、安全確保のため、退院後も14日間は自宅隔離を続けるよう、指導されたという。
 退院にあたって現状を訊かれた男性は、「傷口は全て治っており、気分も良好」と答えている。
 サンパウロ州保健局によると、同州ではこの男性以外にも3人の患者が確認されているが、3人とも自宅で隔離、療養中で、入院中の患者はいないという。

★2022年6月16日《ブラジル》全国でサル痘患者5人確認=観察中8人、死亡例は該当しないとの判断
★2022年6月14日《ブラジル》サル痘感染者が3人に=サンパウロ州で2人目=リオ・グランデ・ド・スルでも
★2022年6月10日《サンパウロ市》ブラジル初のサル痘患者を確認

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