日本カントリークラブ・マレットゴルフ部(吉田アキミツ・エジソン部長)が16日、アルジャー市の日本カントリークラブで『第16回インテルコロニアル・マレットゴルフ大会』を開催した。大会はマレットゴルフを普及することを目的に開催され、約150人が参加した。
マレットゴルフは1977年に福井県で誕生したスポーツ。ルールは通常のゴルフに準じ、ゴルフクラブ代わりに木槌(マレット)を使う点やゴルフよりも体力を必要としない点などに特徴がある。
ブラジルでは1994年、イビウーナ市在住のマレットゴルフ愛好家の白旗信さんが、同市郊外で運動施設『古谷パーク』を経営する古谷功、剛兄弟とマレットゴルフ場を造成し、翌年1月21日に、コチア青年約30人が集まって『第1回マレットゴルフ大会』を開いた。サンパウロ州には現在、約30のマレットゴルフ場があり、競技人口は約1千人いるという。
大会は午前9時に始まった。大会方針として、参加者の成績順位はつけないこと、他者との比較による優劣よりも、自己記録に挑戦する楽しみ方をすることなどが確認された。
大会は12時に終了し、閉会式では高記録を出した参加者に表彰盾と賞品の米が贈られた。閉会挨拶には吉田部長、同マレットゴルフ部のスポンサーを創部当初から務めてきたサンパウロ州マレットゴルフ連盟のアルヴァロ・ヤマカワ副会長(86歳)、同連盟のイクオ・キヨハラ会長らが立った。大会後は昼食を食べながらの歓談の場が設けられ、参加者らはそれぞれに親交を深めた。
参加者の石井久信さん(ブラジル三指会代表)は「他競技では試合結果を巡って喧嘩が起きることも珍しくない。マレットゴルフは平和なスポーツで素晴らしい」とマレットゴルフを称賛。キヨハラ会長も「マレットゴルフには、誰とも争わず、自分の記録を伸ばす楽しみがある。ぜひ多くの人にマレットゴルフを通じて、友情や健康、夢を持ってもらい、幸せな人生を送ってほしいです」と語った。
次回『第2回マレットゴルフ・ブラジル大会』は7月17日に、『第16回アルヴァロ・ヤマカワ杯マレットゴルフ大会』が9月末に行われる予定。