マット・グロッソ・ド・スル州カンポ・グランデで20日、4歳の女児が麻薬密売捜査で大手柄をたてたと21日付G1サイトなどが報じた。
同州市警によると、この少女は車の後部座席にいたが、麻薬捜査の警官が父親とその兄弟の身体検査を行っている間、離れた所で保護されていた。
だが、身体検査では何も見つからず、麻薬密売への関与が実証できないかも知れないと思われる状況の中、警官の1人に向かって「おじさん、これを探しているの?」と言いながら、おじが自分の服の中に隠したコカインの包みを差し出した。
同市内で麻薬密売が行われている場所があるという情報を受けた軍警は、密売者と思われる人物が住んでいるといわれた家を見張っていた。
この日は問題の家から乗用車が出てきたため、追跡して職務質問を行おうとしたところ、兄弟2人が前部座席に、4歳の少女が後部座席にいたため、少女を離れた場所に保護した上で、兄弟達の身体検査と車内の捜索を行ったという。
警官は車内からもコカインに類似した物質のパケットを発見しており、少女のおじが、少女の服にコカインを隠していた事や、市内で麻薬を売りさばいていた事を認めた。
この容疑者は、自分は車を持っていないため、兄弟に相乗りさせてもらって麻薬を運ぼうとしていた事や、自宅のテレビの裏に麻薬を隠している事も明かした。
警察によると、容疑者の妻は自宅に麻薬が隠されている事を知らなかったという。警察は容疑者の自宅から麻薬と秤、プラスチックのフィルムを押収。自宅でコカインの塊をさばいて計量し、個別に包装して売りさばいていたと見ている。警察は容疑者が所持していた現金464レアルも押収した。
少女のおじと少女の父親は麻薬密売と青少年も巻き込んだ麻薬売買の現行犯として連行され、その車も取り押さえられた。
お手柄の少女は警官の手で母親の待つ自宅に送り届けられた。少女の父親も、警察で事情聴取を受けた後に釈放されたという。
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