《ブラジル》暴力法務官をサンパウロ市で逮捕=同僚女性への傷害沙汰で

 上司にあたる女性法務官に、頭から流血し、目の周りにも青あざができるようなけがを負わせたサンパウロ州レジストロ市役所の法務官が23日、サンパウロ市で逮捕された。23日付現地サイトが報じている。
 逮捕されたのはデメトゥリウス・オリヴェイラ・デ・マセド容疑者(34)で、23日午前中に警察に拘束された。逮捕当時、容疑者はサンパウロ市内の精神科医に通院していたところだった。
 デメトゥリウス氏は20日、レジストロ市役所内で上司のガブリエラ・モンテイロ・デ・バロス氏(39)を殴り倒し、流血するほどのけがを負わせた。この模様は録画されてネットやテレビで流されたほか、頭から顔にかけて血を流すガブリエラ氏の写真や、左目に大きなあざが出きた状態でインタビューに答えるガブリエラ氏の映像が全国的に大きな衝撃を与えていた。
 事の発端は、デメトゥリウス氏が行った他の法務官への暴力的言動に対し、ガブリエラ氏が捜査開始の判断を行ったことで、デメトゥリス氏の暴行はそのことに対する報復行為だった。
 全国市法務官協会(ANPM)は既にデメトゥリウス氏の暴力に対して抗議声明を出していたが、逮捕後にはリカルド・ヌネス・サンパウロ市市長も、「女性への暴力は逮捕に相当すると法律に定められている」とし、警察の行動を肯定している。

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