大統領候補のシロ・ゴメス氏(民主労働党・PDT)が国防省と陸海空の3軍から連邦検察庁に訴えられた。同氏がラジオで行った発言に対する抗議だ。23、24日付現地紙、サイトが報じている。
ことの発端は、シロ氏が21日に出演したCBN局でのインタビューだ。シロ氏はここで、「ボルソナロ大統領はシコ・メンデス財団(ICMBio)も国立インジオ保護財団(Funai)も国立再生可能天然資源環境院(Ibama)もすべて破壊した上、3軍の機能も不全にした」と語った。
軍に関してはさらに、「今や費用もテクノロジーもなく、広大な国境を守るだけの力さえない」「法定アマゾンは犯罪組織の手に落ちた。麻薬密売が3軍を含むブラジル当局によって保護されていることは明らかだ」と言い切った。
この発言に国防省と3軍は不快感を示し、検察庁に「無責任な発言があった」と訴えることになった。
この訴えに対しシロ氏は、「私の批判の内容を捻じ曲げるものだ」と不快感を表明。「私は軍が犯罪組織だとは一言も言っていない。だが、犯罪組織の行為を見逃す方が都合よくなっていることは確かだ」と反論した。
さらにシロ氏は、「決して驚くべきことではないが、大統領選を控えた私に国防省がこのような行動をとるということは、それを命じている存在があるということだろう」と、名前をあげずにボルソナロ大統領を批判した。