ブラジル沖縄県人会(高良律正会長)は6月19日、サンパウロ市の同県人会館で「第26回先没者追悼慰霊法要」を開催した。県系人ら約100人が参加した。
法要では三線と琉球箏による献楽の儀、献花の儀、琉球ぶくぶく茶道による献茶の儀、ブラジル禅宗本願寺のコウエン導師による読経と法話が行われた。
沖縄県人会副会長の上原テリオさんは追悼の辞で開拓移民の歴史を語り「沖縄県人がブラジルにいるのはすべてご先祖方のおかげです。先没者の卓越した努力があったからこそ今の愛と希望に満ちた私たちの社会があります」と述べた。
法要に参加した山城勇元沖縄県人会長(93)は「頑張ってくれた先輩たちには感謝の言葉しかない。今の若者たちに対してこうあって欲しいという思いはないけど、先人の努力に対する感謝の心は忘れないでほしい」と語った。